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カスタマレビュー
独ソ戦入門書 ( 2008-02-06 )
まず日本人が書いた独ソ戦の本が少ない。1冊で独ソ戦の
概略が分かる本も少ない。その意味でこの本は価値がある。
相変わらず山崎氏の文章は分かりやすい。間違いもなく、安定している。
パウル・カレルの本はドイツ視点であり、詳解独ソ全史はソ連視点、そして
両方ともボリュームが多すぎて、(時間がない)一般人向けではないだろう。
(軍オタではない)一般人でも読みやすく、そして独ソ戦を
一気に読める本としては、この本がベストだと思う。
山崎氏には引き続き、マイナーな戦争を分かりやすく書き続けて欲しい。
ユーゴ紛争や日中戦争、ドイツ統一戦争(普墺戦争、普仏戦争)や
クリミア戦争でもいいし、第一次大戦ならば2冊になってもいい。
入門だと割りきれれば… ( 2007-10-17 )
独ソ戦のまさにダイジェストと言える本でしょうか。
読みやすくまとまっており、時系列的な把握もしやすい。
ただ、飽くまでも通史であり、ドラマ的な要素は、まったくは言わないけれど、ほとんどない。
ドラマティックな戦記を求めている人には無用の本。
また、後書きや参考文献一覧に挙がっている書籍(特に新しい物)に、何冊かでも手を出している人は、敢えて買うまでもないだろうかと思います。
大まかな意思決定のプロセス、戦闘などの日時や概ねの展開、所々に分析的記述とスッキリとまとまっています。
ただ、文中の注記がなく、詳細や具体の発言を引用した文献が分からないというのは、少々マイナスポイント。
あとがきにも章ごとの参考文献は列挙してあるのですが、書名の紹介だけに留まっており、クロスリファレンスがちょっとやりにくいかなと。
歴史一般に詳しいが、戦史の詳細には疎く、これからかじってみようかなという人には適したドキュメントかなとは思います。
その意味では、出版意図に忠実であり、好著と言えるでしょう。
星が3と辛いのは、自分には不要の本だった、ということを反映しての評価です。
独ソ戦のツボは押さえているが… ( 2007-04-24 )
1941年のバルバロッサ作戦前夜から45年のベルリン陥落までを戦略・作戦レベルで簡潔にまとめている。
その点では読みやすく独ソ戦の大まかな流れはつかみやすい。
しかし、4年近く続いた世界最大規模の地上戦をまとめるには、さすがにページ数が少ない。
その中で、比較的、部隊名や戦力については詳しいめ記述を心掛けている。
著者が得意とするスターリングラード戦やそれに続くウクライナでの戦いには比較的ページを割いている。
また何故か最後のベルリン陥落のくだりは物語的になっていて、文章に統一感が無いようにも感じる。
結局のところ“新たな角度から光を当てた独ソ戦分析”と言う割には著者の意見・見解はあまり出てこないし、
ページ数的に出せなかったのかもしれない。
無難に纏まっているのでは ( 2007-03-17 )
独ソ戦全期間を文庫本一冊に纏めて戦局を追っています。決してボリュームが大きいわけではないので、それほど深くは突っ込んだ記述ではありませんが適度な記述で必要な内容を纏めていると思います。
ソ連崩壊後、明らかになった最新情報を盛り込むというスタンスは評価できると思います。また翻訳本ではないので読みやすく感じます。独ソ戦全般の流れを押さえたい人には手に取りやすい価格ということもあり、最初の一冊として勧められるのではないでしょうか。
一方で気になる点もあります。「読みやすくするため」ということでドイツ語のwやロシア語のvの日本語表記にヴを使っていません。一般的な表記と異なってしまっているため、かえって読みにくくなっていると個人的には感じました。また部隊名の表記については、もっと正確な考証をした方が好ましいと思います。
