詳解 西部戦線全史―死闘!ヒトラー対英米仏1919‐1945 (学研M文庫)
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カスタマレビュー
「完全分析独ソ戦史」と同じ印象 ( 2008-09-21 )
著者の「完全分析独ソ戦史―死闘1416日の全貌」の続編とも言える第2次大戦西部戦線の戦史。
1919年の第1次大戦直後から1945年ドイツ崩壊までを描いている。
本書には西ヨーロッパ中心となるので北アフリカ戦線は描かれていないが、
バトル・オブ・ブリテンや大西洋の戦い、アメリカの参戦なども含まれている。
簡潔な文章で大まかな流れをつかみやすいものとなっている。
「独ソ戦史」以上に詳細な戦況図や部隊表記があり、戦闘の推移を知るには分かりやすい。
戦闘に焦点を当てているため、西部戦線に大きな影響を与えたヒトラー暗殺は簡単な記述にとどまり、
政治的な話も必要最低限にとどめている。
西部戦線だけでも全て知るには、やはり文面が足りない気がしますし、ちょっと怪しげな記述もあります。
拘りなのか一部の人物表記にどちらかと言えば一般的でない表記(ローズベルトやホルティッツなど)があり、
かえって読み難くしている気がする。
また、文章中に将官の会話や言葉が引用されるくだりがあり、ドラマチックにしようとしている所も著者の特徴か。
大筋は良いが ( 2008-08-10 )
第二次世界大戦における西部戦線の通史として、評価できる書籍だと思います。第二次世界大戦に至る歴史の流れから大戦終結まで、西部戦線について纏めて読める書籍として他に比較対象が無いように思えます。また文庫本でこれだけの内容を手軽に読めるという点も良いと思います。
一方で細部に結構事実誤認もあり、詰めの甘さを感じます。こんなリサーチをしていて著者のデザインするゲームは大丈夫なのか正直なところ心配になりました。
今更ながら学んでみたいWW2… ( 2008-03-30 )
「今更第2次大戦の歴史…」という感じもしないではなかったが、何となく手に取って、読み始めると止まらなくなった…
本書はドイツの西の戦いにスポットを当てたものだが、話しを第1次大戦の少し後から起こすことで、「ドイツと英仏、さらに米国との戦いの起こりから結末まで」を鳥瞰することに成功していると思う。映画か何かのように、細かい挿話や個々人の振る舞いを詳細に描いている訳ではない、淡々とした叙述だが、くどいまでに豊富な地図を入れて各陣営の兵力展開を解説していて何か「何処かの陣営の大本営の片隅で戦況を見守る」かのような感覚で読み進められる…
所謂“第2次大戦”は1939年のポーランド以降である。それからの6年間という期間で、各陣営で成功と失敗が繰り返される。過去の栄光に縋り付いて事態を殊更に楽観視してみたり、煩雑な機構の故に効率的な指揮が妨げられたり、保身を図るような振る舞いにいらだつ人達が居たりと、異なった陣営で似たようなケースが発生しているのが、やや皮肉な意味で面白い…
或いは、模型のジオラマ製作をする際の種のように、この種のものを何となく読み進めるのも愉しいが…上述の「各陣営で成功と失敗が繰り返される」様を読みながら、今日の世界、我が国、或いは更に身近な場所を思いながらページを繰るのも興味深いのかもしれない…
