生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866) (講談社学..
生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866) (講談社学術文庫)
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カスタマレビュー
なつかしいなぁ〜 ( 2008-05-22 )
大学の時に、演習で使いました。いまだに手元にありますが、とても良い本です。それがお勧めで来るなんてねぇ!?
本の良さについては他のレヴューの通りです。演習では「ニカの乱」をやったのですが、(まあ、当然ほとんどは海外の文献を使ってましたが)渡辺金一氏の「コンスタンティノープル千年」−岩波新書−も役に立ちました。もしあれば、一緒に買うとよいのではないかと思います。
今、手に入りそうなビザンツ関係の本なら、講談社選書メチエから出ている「ビザンツ 幻影の帝国」(根津由喜夫 著)中公文庫BIBLIO「東ゴート興亡史」(松谷健二−そう、あの「ペリーローダン」の、故松谷健二博士です−著)文春新書の「戦争学」(松村劭 著)、松村氏は、ベリサリウスを軍人の鏡として、高く評価しています。塩野七生の「海の都の物語」と「ローマ人の歴史」の−ローマ世界の終焉−などが良いかなあ、と。
「生き残った帝国」の輝かしい歴史を、あなたに。 ( 2008-04-04 )
十年以上前に講談社学術文庫から刊行された作品が、講談社学術文庫として再版されたものです。
395年にローマ帝国が東西に分裂し、西の帝国が滅亡した後も地中海世界にその影響力を長期に渡り及ぼした、東ローマ帝国ことビザンティン帝国の歴史を描いたものです。
国内有数のビザンツ研究者である(と私は思っています)著者の手によるビザンティン帝国の歴史は、たんなる通史にとどまりません。皇帝・官僚・聖職者・農民・踊り子(!)・・・ビザンツ帝国のさまざまな時代を複数の視点から紹介することで、「生き残った帝国」ビザンティンの躍動感あふれる一千年を読者は味わうことができると私は思います。また、読みやすさに心砕いたと思われる、著者の平易かつ明瞭な文体に、あなたもきっとビザンティンという国に関心を持っていただけることでしょう。
国内最高のビザンティン史入門書です。あなたにもぜひ。
ビザンツ帝国の研究に最も有益 ( 2008-03-21 )
日本ではややマイナーな感のあるビザンツ帝国だが、正当なローマ帝国の継承者として、優雅な文化と高度な文明を誇り、これらを近代以降に伝える重要な役割を担った。そして何より特筆すべきは、相当な変遷や、対外的危機を経ても、まがりなりにも千年以上もその命脈を保ち続けたとう点であろう。
本書はここに着目し、ドラマチックにその歴史をコンパクトに描き出す。「文明の十字路」にコンスタンティノープルが建設されてからローマ帝国の分裂、十字軍の運動、そしてオスマン帝国の征服まで。多くの人物が生き生きと活躍し、血と汗と涙を流した。
手軽に一千年の歴史を味わうことができる。ビザンツ研究の入門に最適な一冊である。
名著の復刊を歓迎する。 ( 2008-03-16 )
既に2年以上前に新書版について本書を絶賛するレビューを書きましたが、手軽に手にとることができるビザンティン帝国の通史の本として最良の本であるという私の考えは今も変りません。その名著がこの度めでたく文庫版として復刊しました。内容的には新書版にわずかな訂正を加えた程度の違いしかありません。新書版との大きな違いは、装丁が変ったことと文庫版後書きが追加された程度です。新書版が長らく品切れで悔しい思いをした人も多いのではと思いますが、新書版未読の人は是非この機会に本書でビザンティン帝国の歴史の魅力に触れて下さい。時代の流れに応じて変り続けたからこそ、1000年以上この帝国が生き残ったことを理解できると思います。ビザンティン帝国、および帝都コンスタンティノープルへの敬愛に満ちた、平明な文章が、本書を実によみやすくしています。ずばり歴史的名著。その復刊を大いに歓迎します。
