アヤワスカ!―地上最強のドラッグを求めて
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幻覚世界の真実
本書は、偶然にもアヤワスカの不思議な効力にみせられてしまい、それを追い求めてアマゾン奥地へと向かう旅行記だ。著者は23歳で渡米した後、絵画勉強の傍らであらゆる幻覚剤を経験してきた元麻薬中毒者(ジャンキー)である。
アヤワスカとは南米熱帯雨林の蔓植物から作られるドラッグの一種である。それを作る技は、アマゾン川流域に住む先住民たちに代々受け継がれてきた。彼らはアヤワスカを飲むことで、病気を治療したり、未来のできごとを予知するという。一方でドラッグとしての効き目は、LSDの数百倍ともいわれ、最強ランク。旅の目的は、1999年の大晦日の夜、アヤワスカを飲み続けて新年まで踊り明かすという秘祭に参加することだ。
行く先々で、著者はとりつかれたように、アヤワスカによるドラッグ体験を重ねていく。いんちきシャーマンにだまされたり、得体の知れないドラッグに嘔吐したり、殺人蚊におびえたりしながら。そして祭が終わった後で彼を待っていたものは、想像していたような強烈な快感ではなく、自分を取り巻く世界すべてに対する強烈な「感謝の念」だった。それを体験したとき、アヤワスカは著者にとって、もやは単なるドラッグではなくなっていた。貴重なイニシエーションへの「変容」といえるだろう。(文月 達)
カスタマレビュー
大切なのは実感 ( 2008-09-06 )
人は支配したいという欲求から自然との関わりを断絶し、
自然から孤立してしまった孤独な存在であることを
この本を読んでつくづく思い知らされた。
資本主義がもたらした利便性により退化してしまった
人間本来の感性を取り戻すために、先住民に伝わる
文化というものを逆説的に求める結果になりつつある現代。
アヤワスカが教えてくれるものは、二元論や化学方程式など
では割り切れない圧倒的な知覚領域とあらゆるものへの感謝の念。
アヤワスカは決して遊び半分で求めるものではないのだろうし、
自然に対する敬意がなければ求めてはいけないものだろう。
杉山氏の旅先における人々とのやりとりがすごく心を打つ。
中古本、高かったけど読んでよかった。
単純にすごく楽しめるし、学ぶことも多い良書だと思います。
地上最強のドラッグ、アヤワスカとは、そしてその究極のヴィジョンを求めて ( 2003-05-17 )
タイトルにもあるとおり、アヤワスカ(ヤヘイ)は大変強力な幻覚剤です。この南米に生息する蔦植物は、服用後、激しい嘔吐を催しますが、その次に大変強烈な、意識変容状態におちるそうです。
著者が最終的に悟ったこととは、「今ここに生きている、それはとてつもない奇跡であり、アヤワスカはそれを実感として教えてくれる。大切なのはこの実感だ。人から聞かされれば説教くさいことかもしれないが、全ては夢見る力(ヴィジョン)を信じることだ」ということ。そういったところで最終的には結論付けている。まさしく体験した者にしかわからない夢のような、すなわちヴィジョンの中の話を著者は語っている。
本書はあくまでリアルな体験に基づいた書であり、著者は人類学者ではないので、学問書!!ではありませんが、実体験にはやはりリアリティーがありますし、それなりに感情移入できます。ですから「普通じゃない体験をした人の話」として読むならば、期待を裏切らないと思います。
命を懸けた体験記 ( 2002-02-26 )
まず、アワヤスカの基本知識。
アヤワスカは具体的にはDMTを含む植物と、MAO阻害剤(ハルマラ・ヤヘイなど)を含む植物を一緒に取る行為をいいます。 つまり、DMT+MAO阻害剤という取り方がアヤワスカであり、これには長い歴史があります。
南アメリカのシャーマンたちの伝統的を踏めば植物を使用するのが一般的ですが、直接ケミカルとしてのDMTとMAO阻害剤をいっしょに取るやり方もあります。 これは「pharmahuasca」のような名前で呼ばれることもあります。
DMT単体を口頭摂取しても胃の中の酵素によって分解されるため、なんの効果も得られないためアヤワスカを用います。
■効果が期待出来るもの
DayTripper(AMT),DMT,マジックマッシュルーム、ヨポなど
しかしアヤワスカはかなり危険を伴う(危険な食べあわせがたくさんあります)のでかなりの注意が必要とされます。(もしやりたい人はしっかりと調べること。下手に使用すると高血圧などを起こして死ぬこともある)
著者は死をも恐れず、アワヤスカ体験を求めて旅をする。
これは興味のある人には非常に貴重な体験記である。
