イラク生残記
この商品を買った人はこんな商品も買っています
世界がもし全部アメリカになったら
ああ、堂々の自衛隊 (双葉文庫)
ニュースバカ一代
彼岸まで。
バカが国家をやっている
カスタマレビュー
臨場感あるルポ ( 2007-05-28 )
自らの命を危険にさらした経験も紹介した臨場感あるルポ。イラク各地を訪れ、現地の人々と話し、警察にも裁判所にも訪れ、そこで感じたことを直球で表現している。そこから見えるイラクの人々の本音と建前のようなものがさまざまなレベルで見えるのは興味深い。ただ、イラクでの生活、風習を詳しく紹介しているわけでもなく、イラクに駐屯する自衛隊に密着するわけでもなく、日本や各国の対イラク政策について詳説、意見を述べるわけでもなく、やや中途半端な感も。
現場と報道 ( 2004-09-23 )
戦時下と言う現場の危うさ、いつもだと大丈夫であった事がその時には危険になり、その時々に応じて対応していかなければならない、それも命を懸けて。
大手メディアに報道された事を是とするのではなく、真実を知ろうと行動する筆者は疑いようも無くかっこ良く、その姿勢には頭が下がる。
真正直なジャーナリズム. ( 2004-09-04 )
彼の著作やコラムを一度でも読んだ事のある人なら知っているだろうが、
勝谷誠彦氏という人はとかく自分に正直な方だ。
時に良識派の保守層やリベラルの怒りを買ってでも、
自分の感じたこと、考えた事を一切包み隠さず書き明かし
胡散臭い政治家や談合記者を容赦無くぶった切る様は痛快ですらある。
本作は彼がジャーナリズム的動機から自らイラクへ発ち、
アリババ武装集団からサマワの自衛隊まで、
彼が実際に目にしてきた全てを書き綴った貴重なレポートだ。
机上の空論や想像のみで観念的な「イラク」を語る政治家連中への批判を加えつつ、
皮膚感覚として感じ取った戦場の空気を率直に語る彼の姿勢は極めて実証的である。
もちろん、その報告には彼の主観も多分に入り混じっているのだが、
そういった部分も含めて彼のジャーナリストとしての正直さ、誠実さが伺える本になっている。
先日イラクで殉職された孤高のジャーナリスト、
橋田信介、小川功太郎両氏に向けて本書は捧げられているが、
彼らが亡くなったのはイラクの治安の悪さを恐れた日本の記者達がさっさとサマワ周辺から撤退してしまった事にも一因がある。
御用達の記者達がことごとく「戦場」イラクから逃げ出してしまったにもかかわらず、
あくまでもかの地が非戦闘地域であると言い張る政府の胡散臭さ、
偏向したイデオロギーで歪められた日本のジャーナリズムへの警鐘と怒りが本書には込められている。
思想信条関係無く一度手にとってその重みを感じて欲しい一冊。
イデオロギーを超えて ( 2004-08-20 )
すべての人に読んでもらいたいと思う。左派も右派も主戦論者も平和主義者も。
イラクがどの様な状態におかれているか、イラクで無念にも亡くなった方々の想いとは…。
筆者の目は我々が見ることのできなかったイラクの実像を見せる。筆者の抱いていたイスラムのイメージと実際に出会う人たちとのギャップに、筆者は正直に驚き、その驚きをてらいもなく語る。そしてメディアが伝えていない(権力が隠そうとしている)事象を伝えてくれる。
筆者の思想に反発する方もいるだろうが、筆者の感じた事柄はそういった思想すらも軽々と飛び越えて心に語りかけてくるはずである。
では、いったい我々に何ができるのだろうか? この本を読んだすべての人に考えて欲しいと思う。今、我々は何をするべきか? を。
全日本人必読 ( 2004-08-16 )
圧倒的に面白い。一気に最後まで読んだ。5月に起きた日本人ジャーナリスト襲撃事件という、ホヤホヤのネタを扱っている温度の熱さ、筆者自身が銃口をつきつけられながら現場にいた臨場感、わかりやすく美しい文章。まるで一遍のロードムービーのようにドキドキワクワクしながら読み終えると、最後には胸を締め付けられるような切なさに襲われる。安全地帯から踏み出た人間だけが書ける真実がここにはある。ニッポンの高校の教科書に載せるべきだと私は思った。
