アフリカにょろり旅
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カスタマレビュー
「自分探し」の地雷が埋まっていない、ひたすら痛快な旅行記! ( 2008-03-14 )
学術研究のためにアフリカに「うなぎ」を採りに行く研究者の旅行記。とはいっても、研究の内容は本書にほとんど関係がない。
「100年間ほとんど研究されていない種類の、幻のうなぎを採りに行くのだ!」という明快な目的があるので、旅の基調がものすごく明るくてポジティブ。旅行記にありがちな「自分探し」の要素が全く混じっていないので、他人の心情の吐露を聞かされるという地雷を踏むことなく、ひたすら痛快に楽しく読める。(関係ないが、著者達は知らずに本物の地雷が埋まっている湖畔で夜釣りをしていたそうだ。)
また、旅行記のなかでは傑出した良い文章だと思う。不必要なことをそぎ落とした書き方と良いリズムですぐに読めてしまうので、内容が薄いと勘違いしそうになるがそんなことはない。ともあれ、この本は傑作の旅行記、というか、アフリカを旅するとデフォルトでなってしまう珍道中記だ。
しかし、帯には疑問が残る。そこにあるキャッチコピーが(逆)学歴差別的だったり、内容に無いことがあたかも書かれているかのように思わせたりしているからだ。なので、文章だけならば文句なく★★★★★なのだが、本としては★1つ減らして評価。
おもうしろうてやがて悲しき… ( 2007-11-20 )
幻のウナギを求めて、東大の研究者がアフリカ奥地を駆け回る。前半は筆者たちも意気揚々、パワフルで明るい現地の人や野生動物との触れ合いがあり、旅行記として楽しめる。
しかし旅も後半に入ると、空振りが続き、待機の時間が長くなり、重苦しい空気に覆われる。深刻な生命の危機に遭遇して、心も折れかける。それでも「仕事」なので、手ぶらで帰るわけにはいかない。筆者の迷いや、同僚に対する心配りが率直に描かれ、心に染みる。
結末は必ずしもカタルシスに満ちたものではないが、これが現実の学問の最先端なのだろう。我々が普段知ることのない世界を明るく力強く見せてくれる、筆者の今後のますますのご活躍に期待したい。
学術調査はなんだ ( 2007-08-17 )
以前テレビでウナギの産卵場所を特定出来たと言うニュースを読んでいたので、それに関する調査ならきっと予算がたくさんあって、現地コーディネイターがいてと言うのを想像してたのですが、大はずれでした。最初の恐ろしいアフリカのリンチの記述からまず引き込まれ、バックパッカーもびっくりのハードな調査旅行に頭の下がる思いで一気に最後まで読んでしまいました。あまりうなぎについて詳しい記述がありませんが、普通行けない(行かない)アフリカ旅行記としておすすめです。陽気な人の多いマラウイと違って内戦間もないモザンビークの人の静かさや、うなぎの情報を求めて炎天下長い距離を一緒に歩いて案内してくれる現地の人、語るのも恐ろしいトイレなど盛りだくさんのアフリカ。
多くの人に読んでもらいたい本です。
面白い ( 2007-07-31 )
ノンフィクションでありながら、文章力と場面設定(目的)がよく、ついつい話にひきこまれて最後まで読破してしまった。青年海外協力隊の話がでてくるが、彼らにも同じようなおかしな苦労話がたくさんあるのではないだろうか。そうした本も今後出てきてもよい。ただ、やはり読ませる楽しい文章をかけるかどうかがポイントになるだろう。
絵のない西原理恵子といった面白さ ( 2007-06-02 )
車で徒歩(密入国)で計6回の国境越えとアフリカ南西部を4000KM以上突っ走った、ウナギ探しの旅と言うか冒険と言うか、久しぶりにバカ笑いさせていただきました。
仮にも研究者が行く以上、マシな宿に泊って、さっさと調査を終えて帰るのだと思っていたのだが、貧乏旅行者さながらの宿に交通手段、許可証なくしては行く事のできない施設(ダムなんだけど)へと旅は続く。
どこの研究室もこんな苦労があるのかはいざ知らず、大学も特殊法人化になってしまい企業のタイアップでやらねばならない今、研究費をどこからかき集めているのかも知りたいところです。
水ぶくれした写るんですの写真は現像できなかったにせよ、ラビアータを含む現地の写真が1枚も無かったのは残念でした。
