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カスタマレビュー
箇条書き ( 2006-12-22 )
174頁に「外国人に外国語で自分の気持ちを正確に伝えるコツ」3ヶ条がのっています。
この手の箇条書きが何箇所かにあり、とても実用的。でも作家としてのmurakamiさんは筆者にとって
とてもリモートな存在であります。
小説作品は内容とは別に残念ながらその文体にひかれず、長編を読み通した事が
ないのですが、一方、このエッセーは読みやすく、具体的で、アタマに良く響いてくる。そして、
文庫にもなっている。大好きな本であります。表紙の色鉛筆画もなかなか渋くて本書のタイトルによくマッチしています。
ところで、内容の一部についてです:
バッグなどのブランドのコーチ(Coach)の手帳は彼はまだ使っているのだろうか、リフィルだけで
12ドルが高い、ちょっと儲け過ぎではないかとのコメントが237頁にありました。
murakamiさんはブランド品が結構お好きなのではないかと推察します。今年のプラハでの
カフカ賞受賞の時のブルーのドレスシャツ、あれはやはり国産品ではないだろうなと思いながら写真を眺めました。とても凛々しく精悍な表情をしていて、その時のスピーチというのをききたかったです。
次にエッセーを書くとしたら、車を含めて買物道楽のご本にされたら目先が変わって良いかもしれません。『僕の散財日記』murakami版を心待ちにしています。
すごく真面目で、深いエッセイです ( 2006-11-29 )
村上朝日堂などでおなじみの、力の抜けたいつものかわいい村上春樹の
エッセイではなくて、プリンストン大学に滞在した、
彼なりの「アメリカ観」がわりと真面目に語られている。
アメリカの大学の知的スノビズムに対するある種の郷愁、
平和なサバービアに潜む恐怖、自由の国アメリカをつらぬく肥大した理想主義、
そして英語との格闘。
翻訳家である著者でさえ現地に住めばこんなに語学と戦っているんだ、
となんだか私たちをほっとさせてくれる一方、
あらゆる事象に対する彼の鋭いまなざしはやはり健在。
でも、決しておしつけがましくないところがいいのですよね。
留学経験者(特にアメリカ)にはぜひおすすめの一冊。
ちょうど良い長さ。 ( 2006-11-08 )
村上春樹のエッセイの中で個人的に一番のお気に入りです。
各話の長さがちょうど良くて、スラスラ読めます。
「ロールキャベツを遠く離れて」は村上春樹のすべてのエッセイの中で最も好きなお話です。
あとがきも非常に魅力ある文章です。
アメリカの床屋はひどいということがよくわかります ( 2006-09-18 )
アメリカでの生活のせいか、村上氏にしては自分の考えを割合素直に書いてくれていると思います。それにしても、普通の家庭の高校生がどうしたらペーパーバックを読みふけることができるようになるんでしょうか。普通の高校生は「出る単」と悪戦苦闘するのに・・。
実にスノッブなエッセー。 ( 2006-08-09 )
村上春樹は谷崎と同じでエッセーが下手であります。これは如何とも仕方がない。本当にどうしてなんでしょうか?矢張り作品で頑張る人はあまりエッセーを書かない方が身の為かも。ボクはプリンストンに行きました。そしたら、いろんな人がいました。カッコいいアメリカ人の大学の先生もいました。いろんな有名な詩人や作家もいました。ボクの奥さんも一緒に楽しいパーテイに行きました。そしたら、奥さんはどうして働いていないの?って外国人に聞かれました。日本じゃこういう奥さんをセンギョウ主婦といって、とってもセレブでステータスあるんですよ!っていってもみんな理解してくれませんでした。それに、プリンストンの先生はみんなクルマがとっても地味です。殆どポンコツと言ってもいいと思います。ボロイ車がカッコいいんです。つまり、オールド・マネーなんです。
なんてことがズラズラうだうだ書かれてあります。こういうのを作家のタワゴトと言います。原稿料が勿体無い。こんな寝言を書いてるうちにしっかり仕事してもらいたい。スペイン語習った割には、別に何にも作品に影響していないのが不思議。村上先生って結構アメリカっぽいかと思ったけど、フツウの日本人だったんだ〜って事のわかる本です。
