誰も知らなかった賢い国カナダ (講談社プラスアルファ新書)
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カスタマレビュー
カナダという国の面白さ ( 2006-03-06 )
近年、カナダは輸出の90%近くがアメリカになっており、輸入でもほとんどがアメリカからという国である。ちなみに日本では20%弱である。
カナダがイラク戦争に反対したという事実は日本では報道されていない。日本では安全保障の観点からアメリカにならうことが国益であるという論調であったが、なぜカナダは経済的に大きく依存しているにも関わらずこのような決断をしたのであろうか。カナダは他にもさまざまな面白い政策を採用している。
これらについて考えるためには、カナダという国の内部を知る必要があるだろう。カナダについて分かりやすく書かれており、しかもデータなど内容も濃く、充実した内容となっている。私はこの本を読んで、大学院でカナダ外交の研究をやってみようという最初の動機付けを得た。筆者はカナダ外交の専門家であり、素晴らしい本である。
客観的な資料が多いのは良いのですが… ( 2004-09-01 )
タイトルに惹かれて買いましたが、インターネットでがんばって調べれば分かりそうな資料が多くて読み進めるうちにちょっと飽きてしまいました。確かに客観的資料から得られるものはたくさんありますが、杉本良夫著の『オーストラリア-多文化社会の選択』と比べると著者が"日本人として"経験したことやどう感じたかという部分においては物足りなさを感じました。
カナダは日本の良き手本だ~! ( 2003-06-03 )
カナダとは知ってそうで実は私たちは何も分かっていない。どういった政治事情で、どういった問題を抱えているのか、関心がないためか見落とされがちである。この本は単なるカナダ紹介の本では終わらなく、日米加の比較の中で今後の日本の未来のあり方を示唆している。
日本とアメリカの関係は政治面では日本は完全に主従関係にあり、国際問題においてはアメリカのパワーの前に言いなりになっている。しかしアメリカとカナダの関係は経済面ではカナダが完全に依存しているが、政治面では一国としての強い意志を持ってアメリカと対等な関係にいる。
またカナダは、難民受け入れ数が主要11カ国中2位であるが、人口比率だと1位である。日本はこれまで、単一民族国家という(幻想の)大義名分のもとあま!り行なわれてこなかったが、今後日本も受け入れ態勢が望まれるだろうから、その際多文化主義のカナダの考え方は大いに参考になるだろう。
想像力とは知識がなければ沸いてこない。現在グローバル化という名のアメリカの価値観の押し付けのもと、日本はアメリカの言いなりになっているが、著書のような地域研究が盛んに行なわれ、新たな選択肢を作り出すことで、日本の未来はより明るいものになるだろう。
本文中著者のさぶいギャグが続き、星4つにしようと思ったが、コラムが良かったので星5つで。お薦め。
