21世紀 仏教への旅 インド編・上 (21世紀 仏教への旅)


21世紀 仏教への旅 インド編・上 (21世紀 仏教への旅)

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21世紀 仏教への旅 インド編・上 (21世紀 仏教への旅)

21世紀 仏教への旅 インド編・上 (21世紀 仏教への旅)
五木 寛之
講談社
発売日: 2006-11-28
価格: ¥ 1,785 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

5 インド仏教の盛衰 ( 2007-09-30 )
数年前に「百寺巡礼」を果たした筆者が、仏教発祥の地を訪ねブッダの足跡を辿る。
根強いカースト制度の真っ只中で、どのようにして仏教は興り、そして廃れていったのか。

23年前にもインドを訪れたことのある筆者は、まず当時のインドとIT大国と呼ばれるまで
に発展した現在のインドの姿とを比較して見ている。
しかし、旅を続けるうちにメディアで報道されるインドとは違ったインドの姿を目にする
ことになる。

めざましい発展を遂げているのは都心部のごく限られた地域だけで、それ以外の大部分は
インフラは手付かず、農民たちは貧しい暮らしを余儀なくされ、もっと条件の悪い者は
物乞いをして暮していたのだ。

2500年前のブッダが成し遂げた偉業を追う旅は、同時にこの21世紀における、
世界第二位の人口を擁する大国が抱えている矛盾を紐解くことへとつながってゆく。



4 ブッダのイメージが変わる。 ( 2007-02-11 )
>かつて『青年は荒野をめざす』などという小説を書いたこともある私ではないか。
いまこそ老人もまた荒野をめざす時代かもしれない…

どこで読んだのだったか定かではないが、文章だけは鮮烈に記憶している。
「高齢者は荒野をめざす」確か、そんなタイトルだった。

かつての文壇の寵児・五木寛之も、御歳75歳のはず。相変わらず精力的だ。
残された時間に急かされるように…
(テーマは異なるが、この辺り、晩年の司馬遼太郎を髣髴とさせる)

自分の足で稼いだルポから、いくつかの興味深い事実を知る(研究者には、すでに知られた事柄かもしれない)。

ヒンドゥー教の国インドに「一億近いブッディストがいる」こと、
「ニュー・ブッディズムという運動が燎原の火のように広がりつつある」こと、
インドには、「墓」が少ないこと、

ブッダが80歳まで生き、伝道の旅に明け暮れたこと、
最期は、貧しい村で、食中毒になり、林の中で野垂れ死にしたこと…

この旅の中で、五木氏は、
「瞑想の人」「求道の人」一辺倒だったブッダのイメージが、
「よく喋る人」「歩く人」「面白い人」に劇的に変わった、と述べている。

ただの旅行記と異なるのは、やはり、親鸞・蓮如に導かれてブッダに辿り着いた、
その「個人史」を語る部分だろう。
御母堂の遺髪を聖なるガンジスに流す(弟の骨も、と後で明かしている)…

彷徨の末、ブッダに辿り着かねばならなかった人間・五木寛之の哀しみ、作家・五木寛之の「必然性」がひしひしと伝わってくる。
ファンとしては、「もう一遍、親鸞に戻る」と語る次作が楽しみだ。

5 ブッダの足跡をたどるインドの旅 ( 2006-12-29 )
 ブッダはダイナミックな歩く人、旅する人。生涯の大半を精力的に人々に語り続けた伝道者。インド仏教の資源の姿。インドではなぜ仏教は滅んだのか。ヒンドゥーの国。さまざまな不思議発見のレポート。
 ブッダが瞑想した霊鷲山(最後の旅のスタート地点)の山頂に登り、荘厳の気に触れ、自然に胸が熱くなる。中村元の経典全訳「ブッダ最後の旅」を手に旅を続けているのである。
 ブッダは言うまでもなく、断食。難行苦行。菩提樹下、悟りを開いてブッダ(覚者)とった。その真理を語り続ける布教の旅後、八十で入滅。そして、仏教とは、人間がよりよく生き、死ぬための教え、アドバイス。
 ブッダゆかりの四大聖地、その一つ「成道の地」ブッダガヤーは世界各地からの観光客で賑わう観光地。ここに巡礼したという満足感が人々の顔に現れている。
 インド全人口の0・7%が仏教徒なのはなぜ?ブッダ亡き後、仏教教団が貴族等との密着に民衆が離れていったことによるらしい。
 美しい三行詩に感動する。経文と言わずに「詩」と言った方がいい。その意味は単純明快。
  ブッダ(仏)に帰依します
  ダルマ(法)に帰依します
  サンガ(僧伽)に帰依します  (サンガは僧ではなく共同体・教団)
 12世紀、イスラム軍団の侵入。仏教寺院は破壊、インド仏教は滅んだが、一部はその後も仏像を土の中に埋めたりして今も生き延びている。しかし、ブッダ自身は自分に似せた像が作られ、人々がそれを拝むなどとは考えてもいなかったと思う。
 初めてガンジスの大河を見た感動…「悠々と流れ、のどかで美しい」川であるという印象を持つ。「人はみな大河の一滴である」という名文句に行き着くことになる。
  

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