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カスタマレビュー
「都市」を考える際に読んでおきたい ( 2009-01-08 )
新書ですが350ページ超にもおよび、教科書ほどのボリュームです。
都市計画というと実践的な内容に触れる機会が多いと思いますが、本書では都市計画の手順ではなく、現代の都市計画が確立するまでの系譜を丁寧に説明しています。
歴史的に様々な側面から都市が捉えられてきたことが説明されています。特に興味深かったのは、コミュニティといった社会学的側面に焦点をあてて説明している節です。都市計画の枠組みでのコミュニティの説明は、自分にとって初めてだったので新鮮でした。
これだけの内容を新書1000円というのはお買い得だと思います。
古代ギリシャからバロックが中心の都市計画解説書 ( 2008-08-12 )
通常の新書の約 2 倍のページをつかって,おもに古代ギリシャからからバロックまでの都市計画を説明している.それ以降から現代の都市計画を日本の例もあげて説明しているが,ちょっとバランスがわるい.世界史なので日本があまりとりあげられないのはやむをえないかもしれないが,もっと近代・現代にページをさいたほうが読者の興味をひいたのではないかとおもえる.
初心者におすすめ ( 2008-06-28 )
勉強をはじめたばかりの初心者には、都市計画について全体像を把握するという意味でおすすめです。
貴重な入門書 ( 2008-05-20 )
都市計画の分野では、海外の都市計画は各国別、時代別に扱われることが多く、なかなか相互の連関が分析されることは少ないと思います。そうした中で、各論を適度な概説にとどめた上で、できるだけ都市計画の世界史の全体像を描こうとしているところに本書の特徴があると思います。
そうした視点から、実際に出てくるのは、植民都市計画の各国での展開や、フランス風バロックの都市デザイン上の各都市への影響、ユートピアや田園都市の系譜と各国での実践、といったものです。これまで国別に断片的にしかインプットできなかった知識が、相互に関連づけて理解できるようになっています。
著者は歴史家ではないので新しい事実の発見は多くなく、既往研究に多くを負っているようですが、それらを出来るだけ整理しまとめたところに、新書らしい、入門書らしい意義があると思えます。
図版も大変多く掲載されており、親しみやすく勉強にもなります。
これは・・・教科書ですね ( 2008-04-17 )
古代メソポタミアから近代の日本まで幅広く、それぞれの地域・時代の都市がどのようなコンセプトの元で作られたのかを解き明かしていく一冊。
中国の古代都市や日本の平城京や平安京、中東の都市まで幅広く扱っているが、中心になるのはヨーロッパの都市について。
特に近代ヨーロッパで試みられたさまざまな新しい新都市計画や、中世都市から近代都市への改造計画について、もっとも多くのページが割かれている。
興味のある人には面白い、はずのテーマなのだが、いかんせん記述がちょっと無味乾燥すぎる気が・・・。
序盤の世界各国の都市の構造についての項はまだいいのだが、肝心の近代ヨーロッパの項がちょっときつい。
コンセプトや狙いといったものが教科書的に淡々と羅列されているだけの印象で、決して読み物として面白いものではないのだ。
もっとも、それを差し引いても、近代ヨーロッパの人たちがいかに自分たちの理想の都市を作ろうとしたのかという情熱は伝わってくる。
特に日本の都市の無秩序ぶりを嘆く人には、いろいろと参考になる一冊だろう。
ちなみに本書でも、日本の無秩序に広がった都市についての批判が冒頭にある。
だが、そのまま投げっぱなしで、特に解決策だとか、ヨーロッパの都市計画と日本のそれとの比較などはナシ。
できれば、ここのあたりについての著者の見解が読みたかった。
