アフリカの「小さな国」―コートジヴォワールで暮らした12カ月 ..
アフリカの「小さな国」―コートジヴォワールで暮らした12カ月 集英社新書
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カスタマレビュー
深くはないが、鋭いエッセイ ( 2006-11-27 )
日本人にはほとんどなじみがないと思われる「コートジヴォワール」滞在記。
著者はなるべく、一般のアフリカ人の目線に立って物事を見ようとしており、その姿勢には非常に好感できる。
ユーモア感覚も秀逸で、読んでいて楽しいエッセイだ。
ただ、なんでこれを教養新書という媒体で作らなくてはならなかったのか、という点ははなはだ疑問。
面白いとはいえ日記にちょっと手を加えただけという文章だし、著者の視点は鋭くはあるが、深くはない。
最近の新書はこういうのもあり、と割り切れば、楽しい一冊。
注釈がしっかりしているのは、せめてもの「新書らしさ」かな。
途上国の今と未来をまじめに考えてみよう ( 2002-12-01 )
アフリカの人々の日常生活について、私たち日本人はどれほど見聞しているであろうか?コートジヴォワールの実質の首都アビジャンに滞在中のほとんどは日常的なできごと(クーデターだけは希有なことだが)をたどりつつ、私たち日本人の日常生活や考え方等々をひとりでに見直させられてしまう本。
話の展開は、プロのルポ作家にかなわないのは仕方ないとしても、それがかえってこの本の内容には合っている。難しいことは節の終わりなどに注としてまとめてあるので、飛ばすこともできるし、しっかり勉強することもできる。読みやすい本です。
海外観光ツアーでカルチャーショックを受けて帰ってくるのも良いけれど、それは多くは上っ面。皮を剥いて、人々の生活ぶり、仕事ぶり、価値観や自然観などを知ることが本当はもっと大事なこと。先進国とは、ある意味では衰退途上国であって、世界の未来は発展途上国にこそある。私たちは、おのれの未来、自分たちの子どもや孫の時代のためにも、途上国、とりわけ発展途上国の今をよく見て、未来をまじめにゆっくり考えてみよう。
人々の息吹 ( 2002-03-24 )
コート・ジヴォワールの人々の生活を活き活きと描き出している。専門書では読むことができないような現実をまざまざと浮き彫りにし、現地の人々との温まる交流が読み手をホッとさせる。少なくとも研究書でカバーできないほどのデータが満載されており、必読の書。勝俣誠著『アフリカは本当に貧しいのか』や宮本常一の一連の書と相通ずるものを感じる。アフリカ研究者だけではなく、アジア、ひいては人類学のお偉い先生方にも読んで頂きたい好著である。
