「世界」とはいやなものである―東アジア現代史の旅 (集英社文庫)
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カスタマレビュー
「東アジア」と「諦観」 ( 2008-10-22 )
この本は関川氏の海外に関するエッセイや旅行記を集めた本です。
その経験から、出した答えが「世界」とはいやなものである、ということの様です。
特に、長年「朝鮮半島」に関わってきた関川氏の「韓国」「北朝鮮」に関する分析は、鋭いものがある、と思います。
いい本です ( 2008-02-24 )
この本を読んで朝日新聞の記者稲垣武氏が書いた「悪魔祓い」の戦後史を思い出しました。
この本は後半は北朝鮮を中心とする朝鮮半島の話がほとんどです。
韓国市民の民族主義は「井の中の民族主義」、北朝鮮は社会主義でなく「カルトの新興宗教国家」である。
大陸的性格とは島国根性に対する良い意味でなく「猜疑、裏切り、政治力、同盟、攻撃的、白熱する議論、孤立、歴史的時間への気の長さと現在的時間への気の短さの同居」を表す。
いろいろ参考になりました。
痛快な憂鬱 ( 2007-02-17 )
昨年、久しぶりにソウルを訪ねた関川夏央氏が「韓国人が一人で食事をするようになった。完全に先進国になりましたね。」と報告していたという。老練のコリア・ウォッチャーの炯眼衰えず、である。
完全に先進国化した韓国と「重武装したカルト的団体」北朝鮮との懸隔は、果てしなく大きい。
「世界」はますますいやなものになりつつあるようである。
しかし、「世界」なんてものはもともといやなものであったのである。私たちの人生が、もともと十分にいやなものであるように。「それが人生さ」と肩をすくめて生きていくほかはない。
筆者の憂鬱は、しかしなぜか痛快なのである。洞察に満ちた痛快な憂鬱を、ぜひ味わっていただきたい。
東アジア世界の変遷 ( 2007-02-06 )
ここ20年、東アジア世界の枠組みは大きく変動し、昔あった出来事が
古く風化しつつある。この本を読むと冷戦まっただなかの旧ソ連や北朝鮮
中国のその時の姿が浮かび上がっていく。
そんな中でも、韓国・北朝鮮に関する記述が多いのも特徴。
金正日体制の不気味さとそれに擦り寄る韓国政府の不可思議さがクリアに浮かんでくる
