オリンピア―ナチスの森で (集英社文庫)


オリンピア―ナチスの森で (集英社文庫)

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オリンピア―ナチスの森で (集英社文庫)

オリンピア―ナチスの森で (集英社文庫)
沢木 耕太郎
集英社
発売日: 2007-07
価格: ¥ 680 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

4 すばらしい。けど。。。 ( 2007-12-29 )
1936年のベルリン・オリンピックの日本選手の活躍を描いた作品。作者ならではの淡々としていながらも、読ませる文章力で飽きることなく読めましたが、特定の選手に入れ込むことなく、様々な選手にとってのオリンピックを集めた短編集の様です。レニーさんが高齢でうまくインタビュー出来なかったせいか、彼女の存在が中途半端になってしまったような気がしました。

5 感動演出に食傷したあなたに ( 2007-09-01 )
スポーツ関係の報道って、二極化していると感じます。
TVの実況中継によくある、絶叫型や感動情報山盛り型。
もう一方は、文化人の書いたものにありがちな、屁理屈こねこね型。
どちらもいやなんです。
そこへいくといいなあ、沢木耕太郎は。
膨大な取材の中から、「これ」というエピソードを精選し、
抑制の効いた筆致でつづる。
五輪選手たちの思いや行動を綴ることで、
第二次世界大戦直前の日本、という時代の空気までも切り取っています。
何かひたむきで、それでいてあっけらかんと牧歌的で、
そういう人たちが生きていた時代があったんだなあ。

4 淡々と 淡々と ( 2007-08-22 )
ベルリン五輪(1936)における日本人はどのような活躍をみせたのか
をめぐる著者の考察は、ドイツや世界にて毀誉褒貶の激しいレニ・
リーフェンシュタールへのインタビューから始まる。

その後、当時の「日本人」選手(コリアンを含む)がどのように活躍し、
どのように敗退していったかを淡々とした筆致で眺める。

元々が新聞連載だったこともあるのか、やや淡白にすぎ、物足りない
感がある。評者が思うに、当時の「日本人」選手全体を扱ったことで、
どの考察もやや浅く、総花的な印象をもった。

著者くらいの筆力があれば、扱う対象をもっと狭め、よりじっくりと
背景や活動を描ききることができたのではないか? あるいは、日本に
こだわらず、各国選手の動向にスポットを当てるべきだったか? ――
いずれにせよ、対象の選定が中途半端だった気がする。

また、せっかくのレニへのインタビューも、突っ込みが浅い。
「これ以上聞いても仕方ない(聞かないほうがよい)」というような
描写がしばしばあるが、本当にそれでよかったのか?

以上の点に物足りなさを感じつつも、「読ませる」筆致はさすがである。
現在とは比べ物にならないほど、五輪の選手は国内からのプレッシャーを
背負っていた。その点の描写が、何より強く心に残った。

またメディア史の点からして、本書は非常に興味深い。ラジオの実況
放送ならぬ“実感放送”(詳しくは本文参照)には舌を巻いた。また、
レニの代表作『オリンピア』も、競技終了後に同じ選手を使って撮り
直していたという(!)。さらに、新聞社は電送で手に入れたヒトラー
の写真を、修整・加工するのにやぶさかではなかった。

当時の技術やメディア環境の未整備が招いた、あまりに興味深い逸話
が、本書の魅力をひき立てている。

ところで、なぜ「いま」文庫化したのか? もう少し待てば北京五輪が
あったのだが… 戦略から言えば、その年に文庫化することのほうが
得策だったのではないか? 版元をめぐる事情にも思いを巡らせること
のできる一冊。

4 さすが。 ( 2007-08-08 )
今から70年前のベルリンオリンピックについての長編ノンフィクション。傑作である。当時、大絶賛されたレニの記録映画「オリンピア」の登場人物などを中心に物語が進む。勝ち負けによってオリンピックの栄光を勝ち取った者、敗れ去った者それぞれにドラマがあった。作られたドラマではなく、リアルなものであるためより一層ストーリーに深みがある。70年も前の話であるが、いま現在読んでも非常に興味深い内容。さすが沢木耕太郎と感じる作品。オススメです。

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