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あきらめないこと、それが冒険だ―エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!..
カスタマレビュー
本人の言葉 ( 2009-01-07 )
1999年に出た単行本の文庫化。
野口健は、1999年に世界最年少(25才)で七大陸の最高峰をすべて制覇した登山家。一方で、エベレストの清掃登山でも知られている。
本書は、モンブラン、キリマンジャロ、コジアスコ…と征服していく過程を、みずからの人生と照らし合わせながら描いた自伝。複雑な家庭、荒れていた少年時代、そこからの脱出路としての登山、成功と失敗、エベレストへの三度の挑戦と語られていく。
登山記というよりは、青春の記録である。人間的な成長を軸にした本であり、人生に迷っている青年が読むと面白いだろう。
なお、ほぼ同じ内容のノンフィクションが、一志治夫『僕の名前は。−アルピニスト野口健の青春』(講談社文庫,2002年)として出ている。こちらは、スポーツ・ノンフィクションの分野で傑作の多い一志氏が、聞き書きによって野口健の半生を描いたもの。より少年時代に重点を置いて描かれ、インパクトも強烈。どちらかというと、こちらのがおすすめ。
お父さんもかっこいい! ( 2008-05-25 )
野口さんのお父さんは「健、いいこちゃんにだけはならない方がいい。まず、自分で考えて、自分で決めたことは最後までやり通せ」とよく言っていたそうです。実は、野口さんではなく、お父さんのこの言葉がこの本で一番印象に残りました。そして、このお父さんの考え方が、清掃活動やシェルパ基金といった野口さんの行動につながっていったのだと思います。自分で考えて、人と違うことをするのはとても大変です。でも、それをやり遂げることによってこそ、世の中に強い影響を与えられるのだと感じました。
この本は、オススメです。自分で考えて行動しようという前向きなエネルギーを与えてもらえますよ。
アルピニストとしての野口健 ( 2008-03-24 )
が時系列に沿って書かれている。
幼少時代から不良時代をすごして植村直己の本に出会い、山の世界に入っていくところまで包括的に書かれた小自伝のような本。
山の人にありがちな「人間嫌い」やストイックな面を感じさせない人物である。
それが故に私は初め、彼はCMやテレビなどのマスコミに取り上げられることも多く軽い感じの印象を受けたこともあり、彼はアルピニストというよりもパフォーマーなのではないかと思っていた。
本書では意外とまじめに自身について語っている。
山や清掃活動といったことだけでなく、人生に悩んでいる人たち(特に若い人たち)には、読んでいるだけで勇気付けられることだと思う。
文庫サイズで事実を淡々と述べたものであるので、暇な時にでも一気に読み終わらせることができる。
ただ、現在はメディアを通しての活動やゴミ清掃活動など直接登山とは関係ない活動にも多く従事しているため、冒険家や登山家といったストイックな観点から彼を評価する人にとっては、批判的にならざるを得ないと思うが。
そういう意味で、私は星を一つ減らして4ツ星評価とした。
救いがたいガキ ( 2007-12-19 )
子どもの頃の車に対する数々のいたずらは笑って済まされないいたずらである。
親の援助で始められた山登りも普通の家庭の子どもには無縁である。
シェルパの娘との結婚ごっこも、若気の至りで済ませて良いのだろうか。
また登山も無謀としか読み取れない。
しかし、エベレストのゴミや放置された遺体につてこれほどストレートに書いた
文章は初めて読んだ。
氏は現在、富士山のゴミ拾いをしているが、どこからでも見える電光型の山肌の傷
ブルドーザー道には触れていない。
それでも氏は誰よりも最善を尽くしているでしょう。
橋本龍太郎に酸素ボンベを突き返したが、氏も実は酸素ボンベを捨てたことを告白している。
矛盾だらけだが、プライドの高い山屋は決して書かない内容である。
文章は読みやすく、貴重な一冊です。
山頂を目指す緊迫感がひしひしと ( 2007-12-04 )
史上最年少で7大陸最高峰登頂を達成した筆者の経験を語る書。寒さと危険の中、山頂を目指す厳しさがリアルに伝わってくる。また、筆者がなぜ山を始めたのかといういきさつも詳しく書かれている。文体や語句が平易であるため、中学生(本好きならば小学生)でも十分読むことができる。内容的にもお勧めで、息子がそのぐらいに成長したら読ませたい1冊である。同じ文春文庫の『100万回のこんちくしょう』より遥かによい。
