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カスタマレビュー
西域記にはたいしたことは書いてないが玄奘の生涯はすごい ( 2004-11-09 )
西域記には西アジアの風土記としてはあまりたいした情報が載っていない。仏教説話や伝説が収録されている。著者はこれをして、「唐の太宗が西アジア征服を行うために情報を秘匿させたのだろう」と推理する☆だからこの本には西域記の内容というよりは玄奘の旅とその前後のアジア情勢が解説されている。いわゆる世間の俗説「玄奘は17年にのぼる苦難の旅の末に経典を持ち帰った」は全くのウソ。周到な準備を行い、その仏教教養によって道々の王たちに手厚く遇された大名旅行だったのである。もちろん、その状況を作り出した玄奘のしたたかさ、能力は恐れ入る。
夏目雅子の三蔵法師とはだいぶ違う ( 2004-03-20 )
歴史に残された「不自然な」箇所を読み取っていく過程は面白い推理小説を読むようです。「西遊記」を期待するとまったく別物。その元になった玄奘三蔵という人が「西域記」を書いた時代背景が立ち上ってきます。そしてしたたかな彼の姿も…。後半の「西域記」の部分、短い滞在期間にこれだけのことを見た(のか?)三蔵法師ってすごい。
