村上ラヂオ (新潮文庫)


村上ラヂオ (新潮文庫)

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村上ラヂオ (新潮文庫)

村上ラヂオ (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
発売日: 2003-06
価格: ¥ 420 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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   本書は、2000年3月から約1年にわたって雑誌「anan」に連載された50篇のエッセイをまとめたものだ。「パスタ」「レコード」「ロードス島」「コロッケ」「ヴァージニア・ウルフ」「ドーナッツ」そして「猫」と、目次に散りばめられたキーワードを目にするだけで、村上ファンならついニヤリとしてしまうに違いない。もちろん「焼かれたブラジャー」「柿ピー問題」「にんじんさん」「きんぴらミュージック」といった新たな話題も満載で(なぜか「すき焼き」「太巻き」「うなぎ」など和食の話題が多い)、村上エッセイの味わいが凝縮された1冊となっている。

   特に印象深いのは、作家としてデビューした「群像」新人賞の授賞式の思い出「スーツの話」に始まり、チャンドラーの小説中の台詞をひきながら、村上作品の主要テーマでもある「死」について考察した「さよならを言うことは」で締めくくられている点だ。「20世紀に対して、…個人的にうまく別れを告げることができたような気がする」(「さよならを言うことは」)という末尾の言葉は、作家としての円熟期、あるいは転換期を迎えた村上のひとつの節目を画す本であることを示唆している。

   村上春樹といえば安西水丸の挿絵が定番だが、本書は1960年代の「平凡パンチ」の表紙絵以来、第一線で活躍を続けるイラストレーター大橋歩とのコラボレーションとなっている。連載時のものに50点追加されたというモノクロの銅版画101点が、村上の文章のもつ独特の「静謐(せいひつ)さ」に絶妙にマッチしている。(中島正敏)


カスタマレビュー

4 小確幸のかたち ( 2008-12-29 )
小さくて確かな幸福をたんたんと綴ったエッセイ集。
ananの連載だけに物足りないところはあるけれど、ただ軽いだけではない。ときどき鋭い本音が出てきて、はっとさせられる。
「世の中で何がいちばん人を深く損なうかというと、それは見当違いな褒め方をされることだ。そういう褒め方をされて駄目になっていった人をたくさん見てきた。…」
世間には軽々に人を褒めたり励ましたりするメッセージがあふれている。そういうのって、大体が無責任なものなんだろうな、と気づかされる。

4 真っ白な嘘も満載 ( 2008-03-30 )
短い短いコラムを集めたエッセイ集。

読むのが早い人なら一作品を一分くらいで読めるくらいの量。
そんな人なら息をするのと同じくらいの労力で読破してしまうかもしれない。

短くても村上春樹は村上春樹。
創造力たくましいというか、些末なことに対するこだわりが強い。
たとえば長生きするかどうかを考察する話があるのだけれど
長生きしたいけれど、志賀直哉みたいに扱われるのが困る、だとか。
その着地地点が独特。
村上さんはこうやって
一日一日、小確幸を集めて生きてるんだなあ。

3 ゆるい風を感じる。 ( 2008-01-23 )

あっという間に読めてしまう本です。まぁ、あっというまに読まないでもいいですけど、ちょくちょくちょっとずつ読んでもあっという間に読み終えてしまいます。

猫の自殺、夕方の髭剃りなどが私は好きです。

気合入れて読む本ではないので仕事の休憩中にもってこいの本でした。ゆるい風の様な、なんか今日もこれでいいやっていうような気分にしてくれます。

5 疲れないBGM ( 2006-12-16 )
肩がこらない文体。
本を読んでいるのを忘れるような本とも言えるかもしれない。
あとがきに「安易な決めつけをやめよう」という著者の思惑通り、
非常にするすると最後まで読みきることができる。
疲れたときにはこんな本がいいのかもしれない。

5 いつでもどこでも ( 2005-09-19 )
最初から最後までだーっと読んでもいい。

でもそのあとはPCの横にでも置いておいて、立ち上げている時間、DLの時間にぱらっと開いて読むのもおすすめ。
とにかく手元にあると重宝しますよ。
1つの章がとても短いし、どこから開いても必ずおいしくて「滋養のある」言葉にぶつかります。

大抵の人はわかるわかるーと頷きながら読んじゃうはず。
村上春樹エッセイの入門編と言ってもいいでしょう。
「anan」に連載されていたというから、
女性読者を想定しているはずですが、もちろん男性が読んでも面白いと感じるでしょう。

もう、ずっとしばらく楽しめること請け合いです。
大橋歩さんの挿絵もじんわり染みていいですよー。

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