ヌバ―遠い星の人びと (新潮文庫)
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カスタマレビュー
映像人類学の記念碑的な作品 ( 2002-04-29 )
レニ・リーフェンシュタールといえば、ナチ政権下で行われたベルリン・オリンピックのドキュメンタリー映画を撮影した映画作家として知られている。「民族の祭典」と「美の祭典」は、その表現力の強さのために、ナチのプロパガンダ映画として厳しい批判にさらされた。
レニは若い頃、前衛舞踊家そして女優としてそのキャリアをスタートさせる。ベルリン五輪の記録映画で映画作家として名声を不動のものにしたのちも、写真家などしても活躍した。
交通のないスーダンの奥地に棲むヌバと呼ばれる、部族のもとにレニが通うようになるのは還暦を過ぎてからのことだったと言うから驚きだ。アフリカの一部族が文明化される前の姿が、出会い、農耕、習俗、祭儀などの面から的確に描出されていく。特に人類!!学においてカラー写真一枚の力が、どのような調査に勝るものだと今一度思い起こさせてくれる一冊である。
