将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情


将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情

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将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情

将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情
国分 隼人
新潮社
発売日: 2007-01-17
価格: ¥ 1,895 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

5 よくぞここまで!! ( 2007-07-06 )
謎のベールに包まれた北朝鮮の鉄道事情を、よくぞここまで調べ上げてくれました!

タイトルからは、『お笑い北朝鮮』的な揶揄も感じられますが、内容は真面目そのもの。
情報の少なさや写真撮影の困難さを反映し、鉄道切手等を用いた図解・解説も多く、かの国の特殊事情を嫌でも感じさせられます。
その辺りが、単なる『鉄道マニア』向けに留まらない本書の特徴ともいえるでしょう。
「しっかりした資料に基づいていないじゃないか」と批判するのは簡単ですが、そんなものがそもそも存在しない中で書かれたわけですから。

著者は匿名のPNのみ記されていますが、ここまでの情報を出版したことで身に危険が及ばないといいのですが。
ちょっと心配になってしまいます。

なお、戦前期の朝鮮半島の鉄道事情、また対照的に発展を続ける韓国の鉄道事情については、JTBキャンブックスの『韓国の鉄道』・『韓国 鉄道の旅―KTXで拓く新しい韓国の旅』に詳しく記されていますので、そちらも併せて読むことをお勧めします。

5 究極のガイド ( 2007-06-06 )
謎に包まれた北朝鮮の鉄道を、希少な資料と著者の実際の体験を基にいくつかの切り口からガイドしてある。

金正日の専用列車、日本の特急こだま号の類似列車である主体号などは、非常に興味深いテーマ。確かに現時点ではこれ以上を求めるのは酷というもの。

時刻表、路線図といったマクロ的な観点からも、北朝鮮の鉄道の全体像をよく把握することができる。海外の鉄道に多少でも興味のある人には間違いなくおすすめ。

4 鉄道を切り口に北朝鮮の実態に迫る ( 2007-05-05 )
本書の切り口は鉄道ですが、鉄道はどこの国でも国民生活を支える、
不可欠なインフラ故、内容的には、現在の北朝鮮における日常の国
民生活や技術水準が垣間見られます。付属のDVDは感動ものです。
旧日帝時代のSLが未だ現役で活躍中だとは正直驚きました。

5 悪いことは言いません、今すぐ買いましょう。 ( 2007-04-27 )
北朝鮮という国がいかに近くて遠い国なのかは、今更説明するまでもありません。
政治家でもそうそう足を運ぶことのない彼の地を訪れ、ここまで貴重な資料をそろえて一冊の本にまとめてくれた作者には、ただ感謝するしかありませんね。

本を開いてみると、まずは北朝鮮全土の路線図が掲載されており、さらに平壌市内の国鉄・地下鉄・路面電車などの路線図もあります。
これだけでも資料的な価値は凄いですが、さらに詳しく見ていく事で新たな発見があります。
例えば地下鉄の駅名を見てみると「栄光」「復興」「統一」「勝利」、、
ツッコミ所が満載ですが、駅名すらプロパガンダに利用されているという様子がうかがいしれるます。
他にも、ニュースで頻繁に登場する「金剛山」や「南北間鉄道」がどのあたりにあるのかなども知ることができます。

もちろん路線図などは序の口で、鉄道を中心とした人々の生活から朝鮮半島の鉄道の歴史、車両紹介、果ては将軍様専用列車の秘密に至るまで、貴重すぎる資料が満載です。

特に気になったのは鉄道絡みの大規模な事故が頻発していると言うこと。
以前ニュースで話題になった爆発事故は氷山の一角に過ぎなかったのです。

トドメは付属のDVDで、電車の内外から撮影した貴重な映像が堪能できます。
車窓から見える風景は日本のそれとほとんど同じだったのが印象的でした。

難点を上げるとすれば、割合的に文章の方が多いので、読むならじっくり時間をかける必要がるという点ですかね。
しかし、それだけの価値は必ずあると思います。 ズバリ、オススメです。

5 そこに線路が続く限り ( 2007-03-30 )
知られざる北朝鮮の鉄道事情を徹底的に調べ上げた一冊。

…と聞いて心そそられた人は、間違いなく“鉄分”多目の人である。

どの分野であれ、とことん本気の人たちの作り上げる世界は、とんでもなく奥が深い。これでもかと収録されている写真・地図・路線図、さらには動画を収録したDVDに至るまで、この本は日本の鉄道ファンのレベルの高さを見せつけている。日本の鉄道ファンは、間違いなく世界トップクラスのマニアであろう。

※ちなみに最大のライバルはどうもドイツらしい(本文参照)。

単純に「現代北朝鮮社会の一側面を鮮やかに切り取った本」としてもたいへん興味深いが、この本を手にした以上、そこにとどまっていてはまったくもって勿体ない。韓国も含めた朝鮮半島の鉄道史は、南満州鉄道も含めた日本近代の鉄道史そのものである。北朝鮮の老朽化した鉄路には、日本近代史とも無関係ではありえない歴史が染みこんでいるのである。

さらには、評者などが述べるまでもなく、“鉄分”の足りている者であれば、いつの日か、韓国の京義線と北朝鮮の平釜線・平義線が連結され、釜山発の欧州行き国際列車が走ることを夢見つつ、ページを繰るのである。北朝鮮の現状がそこから程遠いものであるだけに、その夢は夢として遠い星のごとき光を放つ。

鉄道に興味のない人にはまったくどうでもいい話であろうが、鉄オタとはこうした本をオカズに丼で飯が食える人間のことを言うのである。評者程度の“鉄分”含有量では、とてもその境地には到達できない。

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