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カスタマレビュー
『化石』(小林正樹監督)の世界 ( 2007-11-27 )
この本を読んだ方に、お薦めしたい映画が有ります。小林正樹監督の『化石』(1975年)と言ふ映画です。旅先のパリで自分が癌であると知った初老の主人公(佐分利信)が、秋のブルゴーニュ地方に旅をし、同地の教会を訪れると言ふ物語です。若い頃、この映画を観て、ブルゴーニュ地方のロマネスク教会に魅せられた私にとって、この本との出会ひは幸運でした。もちろん、ブルゴーニュ地方だけではなく、フランス各地に残るロマネスク建築を美しい写真で紹介し、それらの歴史を語ったこの本は、フランスの歴史と文化の偉大さを読む者に深く印象ずけずに居ません。
(西岡昌紀・内科医/平成19年の晩秋に)
旅行本として ( 2007-03-02 )
フランス・ロマネスク様式の教会、その美しい写真が
前ページにわたりカラー写真で堪能する事が可能です。
中間部分に作者と作者の知人との絵葉書による文通はがきが
掲載されていますが、これはちょっと微妙です
面白いと言えば面白いのですが…。
美しい写真満載 ( 2005-05-22 )
芸術新潮2002年8月号を増補・再編集した単行本。
本書の2ヵ月後に同様に再編集した「フランスゴシックを仰ぐ旅」が出版されたが、それと比較すると雑誌から増補した部分が少ないので、雑誌を買いそびれた人、もしくは最近になってロマネスクに興味を持った人に最適な一冊。
内容はブルゴーニュ、プロヴァンス=コートダジュール、ラングドック=ルション、ミディ=ピレネー地方別に代表的な教会数箇所ずつを扱っている。この種の本は、きれいに撮れていない写真を平気でのせている類書もあるなかで本書の写真はハズレがない。他のロマネスク教会の本で写真に不満を持った人は必見の一冊です。
また、文中に著者から友人への手紙形式で書かれている部分が10ページ以上あるので、全ページに美術・建築の解説を求める読者や、図像学の知識を深めたい人には向かない一冊です。
本書だけで考えれば星4~5を付けたいところであるが、雑誌からの増補が少ないので星3つにしました。
