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カスタマレビュー
皇后エウセビアとの出会いからユリアヌスがガリアで地歩を築くまで ( 2007-04-10 )
この小説の素晴しさは(上)のレビューで述べた通りだが、本巻も劇的な場面の連続でぐいぐい引き込まれる。最大の山場はユリアヌスに疑念を抱いた皇帝コンスタンティウスがユリアヌスを召還し、一方的な裁判であわや兄ガウスと同じ運命を辿る直前までいく、ユリアヌス最大の危機を迎える場面。それをどう乗り越えたかは読んでのお楽しみ。ユリアヌスはやがて副帝に任ぜられ、コンスタンティウスの取り巻きの妨害にあいながらもゲルマン人との戦いに勝利し、ガリアに地歩を築いていく。本巻に華を添えているのが、皇帝コンスタンティウスの皇后エウセビア。エウセビアとユリアヌスの出会いの場面の美しさは筆舌に尽くし難い。「ローマ人の物語」第14巻ではエウセビアのユリアヌスに対する働きかけについて簡単にコメントするにとどめていたが、小説家はどのように創作の翼を広げたか、是非読んで確かめてください。1人の女性の愛と嫉妬の物語が展開されます。その他、キリスト教に無関心になっていくユリアヌスが召還される途中で古代ギリシャの英雄の墓所を訪れる場面等名場面に事欠かない。読者は本巻の虜になること間違いなし。「ローマ人の物語」シリーズの読者ではない人にもこの日本文学史に不滅の足跡を残す作品を是非一読することを薦めます。
昭和の最高傑作の一つ ( 2002-06-13 )
この作品は昭和の最高傑作の一つと言って間違いない。
とにかく読んでみて。絶対後悔させません。
