物語 オランダ人 (文春新書)


物語 オランダ人 (文春新書)

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物語 オランダ人 (文春新書)

物語 オランダ人 (文春新書)
倉部 誠
文藝春秋
発売日: 2001-07
価格: (税込)
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カスタマレビュー

4 成熟社会オランダの良い点・悪い点、そして、日本の行方 ( 2007-08-25 )
12年のオランダ生活をベースに日本人の視点でオランダ社会を見た際の、良い点・悪い点が著者の独断と偏見(といっても一般的な日本人的感覚)で述べられています。

ケチで自分勝手で親子の情も希薄、10人に1人は仮病を使いきちんと働かずに会社からお金を騙し取る国民性を指摘する一方で、小国でありながら世界的企業を排出し、国連やEU、環境問題で重要な地位(大きな発言力)を占める国であることや充実した休暇の制度等、日本が学ぶべき点もあることを指摘しています。

かつて世界を貿易でリードし、その後、英国、フランスに戦争で苦しめられその栄光の座から転落した現在のオランダは成熟社会の一つのゴールと言えますが、経済大国となった日本もやがては中国・インドの台頭でその地位から引きずり降ろされる日が来るかも知れません。

その時にどのような成熟した社会へ行き着くのか、オランダの良い点は学びつつ日本独自の誇れるような成熟した社会をつくらなければと考えさせてくれた点で、本書は良書だと思います。

5 オランダ人は日本人が嫌い、というのがショックだった ( 2007-08-01 )
オランダとその歴史、文化を調べる必要があって、5,6冊手に取った中の一冊。
著者はメーカーの社員としてオランダに赴任し、その後現地で独立してオランダで12年間を過ごした(執筆当時平成13年)。日本企業の出向社員としてではなく、オランダ人と同じ生活を体験したからか、大変なまなましいエピソードが満載されている。

それにしても、オランダ人とはこんな人たちだったのか、と、まず、ほんとうに驚いた。ケチで自分勝手で無責任。でも自由と平等をこよなく愛し反骨精神に富む。それよりもショックだったのは、反日感情が強い、という点である。第二次大戦の際、当時オランダ領のインドネシアへ「侵攻」し、オランダ人の植民地、財産を奪ったという恨みが、いまも濃厚に残っているそうだ。無知であった。恥ずかしい。

本書は「今」のオランダの「なま」を描いて大変に興味深いが、歴史的、文化的な民族背景、あるいは現代における政治的立ち位置や社会思想といった形而上的観点での分析、評価はやや物足りない。更に類書を当たってみたい。

4 オランダに行くぞ! ( 2003-06-27 )
 オランダ、と言えば、チューリップ、風車、マリファナカフェ、国民背番号制、尊厳死、、、。そのくらいかな、思いつくのは。
 でも、ちょっと待って。木靴を履いてマリファナ?はないでしょう。その2つが共存するオランダは、ちょっとツジツマが合わないじゃないの!そのツジツマをあわせてくれたのが、この本。

 と、言うことで、文春新庫の本なんて、なんとなく小難しそうで今まで読んだことがことなかった私が、もうすでに同じ本を5回は読み返し、この夏私はこの本に書かれていた、オランダに行ってきます。
 オススメ!

4 オランダ人社会に解け込んでこそ書ける本! ( 2002-02-04 )
オランダにある工場の担当になって約半年。販売担当に薦められて購入し,一気に読んだ。
こんな連中とこれから仕事をするのか,と思うと気も重い。
しかし,考え様によっては合理的,先進的。市街地で見るキッチンの道具などが,洗練されて使い易そうなのは,そんな国民性の顕れか?

関係者で回し読みして「いやぁ,全くこのとおりだ」などと言いつつ楽しんでいる。
なお,これを読んだ後,オランダ人が「超」嫌いになったら,司馬遼太郎の「オランダ紀行」を読むといい。歴史的に,彼らがいかにして今日のような国民性を持つに至ったか?を教えてくれる。これを読むと,いくらかは「許せる」と思えてくるのだ。

4 12%の失業率を3%にした国 ( 2002-01-05 )
他人に奢るのは大嫌いだが、奢ってもらうのは大好きなケチな国民性。でも、本当に大切と思ったことは発言し費用がかかっても実行する国民でもある。
パートタイム労働制の導入で12%の失業率を3%にした国。日本の対極に位置する国オランダを在住者の愛おしみを込めて書き上げた好著である。

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