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カスタマレビュー
NYのお裾分け ( 2008-12-14 )
前作の「ニューヨークのとけない魔法」に比べるとやや落ち着いた感じの語り口で、なんだかスムーズに読めた。ところでニューヨークに住む日本人は一昨年のデータで約6,200人。彼ら皆がこんな体験をしているわけではないはずだ。
まずはちゃんとした語学力があって、かつ仕事を通じた社会的接点を持っているからというのもあるけれど、この人ある種「人運」がいいのではないだろうか。「男運」「女運」とか「引越し運」とかあるけれど、著者は人と人との交流で生まれてくるものに恵まれた方だなぁ、という感想をあらためて持った。
とは言ってもそれは単なる「運」ではなく、それを感じる力や日々の興味、関心の結果だと思う。そういう意味では、岡田氏が生活していく上での収穫やご褒美を僕たちは読ませてもらっているのかもしれない。そう考えるとなんだか有難いなぁ。
たとえばこの中の一編「セントラルパークという絵本」(タイトルもいいぞ)を読んでいると、ホント、実に行きたくなってくる。自分も何度か歩いたけれど、一面に広がる海のような白。これは素敵なのですよ。
ニューヨーク大好きっ ( 2008-06-23 )
筆者がニューヨークで過ごした日々。
その中で、何気ないやりとりに
筆者はニューヨークを感じている。
そしてそんなニューヨークが大好きっていう感じ。
いいことも、つらいことも・・・
すべてひっくるめてニューヨーク。
そんなイメージを共有できる本でした。
誤解していた街、ニューヨーク ( 2008-02-08 )
前作の「ニューヨークの解けない魔法」を読んで、著者のエッセイの書き方が非常に心地よく感じており、今回の文庫も迷わず購入しました。
読んでみると前作同様の文章のリズム、押しつけがましくない程度のニューヨークに対する賞賛は変わりません。メディアで聞くニューヨークとは違う面をたくさん感じることができて、楽しくもあり、ちょっぴり感動もするエッセイでした。
見知らぬ人でも街であって、気軽に声をかけ、ファッションをほめたり、車内アナウンスの気の利いたジョーク(でも締めるところは締める)など、一度は自分で体験してみたいと思いました。
ただ、著者が手術をしたとこのこと、その面が今はもう大丈夫だと思うのですが、気になりました。
ニューヨークの魔法とは? ( 2008-02-03 )
あたかも自分が本物のニューヨーカーになった気分がしました。現地の日常生活の断面が、1つ1つスナップショットのように現れますが、決して成功者の話ではなく、むしろ著者の眼差しは、市井の人たちに向けられています。だから、読んでいて温かく、癒されるような気持ちになれるのだと思います。
ニューヨークに観光・留学・仕事などで滞在したことのある人も多いでしょうが、たとえ語学力が優れていても、なかなか、ここまで溶け込むことは難しく、いわゆる人間力・生活力のようなものの大切さを感じました。魔法を解く鍵は、この辺りにあるのではないでしょうか。
NYに行きたい時にも、前向きに生きたい時にも ( 2008-01-28 )
NYと日本を行き来して暮らす著者の、
『ニューヨークのとけない魔法』に続くエッセイ。
描かれているのは10年とちょっと前のNY。
孤独な大都会だからこそ余計心に沁みる、
やさしくてあたたかいエピソードが
ちょっとずつ、沢山詰められています。
リトルイタリーの街角でカードを売るちいさな商人、
隣に住んでいたひとりぐらしのおばあさん、
地下鉄のマジシャンやアーティストたち、
物乞いの男の子……
いろいろな人々とのちいさな触れ合いのなかで
嬉しくなったり、胸を痛めたりしている
著者のやさしさが伝わってきて、
心があたたかくなります。
離れて暮しているお母様とのエピソードや
クリスマスのささやかな泥棒のお話など、
読みながら何度も涙が出そうになりました。
読み終えたあとは、大事な人達はもちろん
すれ違っただけの見知らぬ人にも
いつもよりもやさしくなれる気がします。
NYに行きたいときにも
前向きに生きたいときにも
おすすめです。
