ギドン・クレーメル 琴線の触れ合い


ギドン・クレーメル 琴線の触れ合い

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ギドン・クレーメル 琴線の触れ合い

ギドン・クレーメル 琴線の触れ合い
ギドン クレーメル
音楽之友社
発売日: 1998-12-10
価格: (税込)
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カスタマレビュー

5 読み出すと『へえ』と言いたくなるようなエピソードばかり ( 2008-05-28 )
日本語訳は1998年12月10日リリース。クレーメルは現在まで3冊の本を書いているが、邦訳されている2冊の内の一冊である。

読み出すと『へえ』と言いたくなるようなエピソードばかり。最初に演奏することでギャラを貰ったのはお葬式だったり、ショルティの下手くそなコンサートの後にわざわざ楽屋まで行ったのに適当にあしらわれたり、演奏会にヴァイオリン・ケースだけ持っていって中身を忘れたりと驚くようなエピソードばかり。作曲家に対するコメントより、世界中を回るコンサート会場やホテルでのエピソードが多い。

弾いていてヴァイオリンの弦ではなくて、弓の方が切れてしまった話とか、マイスキーは3本も弦を切ってもコンサートを凌いだ話とか、リヒテルが演奏していてピアノのペダルが壊れて、職人がまるで車の下に潜るようにして修理し、その後何事もなかったかのように最初からベートーヴェンの後期ソナタを弾ききった話とか・・・・・驚きの連続である。そういう意味でも面白い一冊だ。

4 読みやすい翻訳だけど、中身はちょっと違うかな? ( 2007-01-05 )
ギドン・クレーメルのファンで、この本も楽しみに読みました。同じ著者の「小さなバイオリン」も持っていて、こちらも気に入っているのですが、いかんせん翻訳が今ひとつなのです。外国語の文学作品の翻訳が難しいことは承知ですが、不自然な日本語だと、読んでいて気になります。それと比べると「琴線の触れ合い」は読みやすいよい訳文でした。ただ、細かい話だけれど、音楽関係の用語がわかりにくいことがあって、「緩徐楽章」とか「二重協奏曲」といった言葉は、もっと一般的な日本語の音楽用語と入れ替えてもいいのではないかと思いました。「音楽之友社」から刊行された本なのに、出版社からは音楽関係の訳語についてのサポートはなかったんだろうか?と不思議に思いました。

肝心の中身については、音楽と人間の係わり合いや芸術的なインスピレーションについてのエッセイを期待していたのですが、業界の裏話のような内容が思ったより多く、その点はちょっとがっかりでした。いろいろな音楽家が登場しますが、全員の名前を知っているほどの音楽ファンでもないので、話の面白さも十分に味わえなかったように感じます。それでも、クレーメルが現代社会における音楽の機能についてどんなビジョンを持っているのかは理解でき、彼の魅力を再認識しました。この本にノスタルジーを期待した私が甘かったのかもしれません。

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