信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか


信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか

Search:

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか
ジョン・クラカワー
河出書房新社
発売日: 2005-04-20
価格: ¥ 2,625 (税込)
発送: 通常2~4週間以内に発送


この商品を買った人はこんな商品も買っています
Into Thin Air: A Personal Account of the Mt. Everest Disaster
Into the Wild
Eiger Dreams: Ventures Among Men and Mountains
心臓を貫かれて〈下〉 (文春文庫)
心臓を貫かれて〈上〉 (文春文庫)

カスタマレビュー

4 不寛容が悲劇を生み出すメカニズム ( 2007-04-05 )
 「神の命令」で妻を殺したある意味<敬虔>で<熱心>な宗教家と、それを取り巻く共同体や彼らの論理に迫るルポタージュ。 454ページで、しかも上下二段組み。この字数を読み切るのは大変だが、これだけの枚数をかけて然るべき、深みのあるルポタージュだ。

 最初の数章では、多妻婚を頑なに維持するモルモン原理主義、そしてアメリカ中西部に散在するそのコミュニティの実態が暴かれてゆく。警察・司法すらまともに機能しないという“治外法権”が、超大国アメリカに現在も存在する事実に、読むものは(特に日本人は)少なくない衝撃を受け、告発本かと見まがう。

 しかし後半からは彼らの“屈折した”正義感がどのように産出されるのかが次第に明らかにされ、この書の目的が単なる「異常性の告発」ではないことがわかる。
 誰の心にもある独善性が<唯一絶対の神>と結びついた時にどうなるか?
 “神と対話しているはずの毎晩の敬虔な「祈り」も、単なる自己暗示や自己陶酔になりかねなのでは・・”という恐怖にさいなまれた経験のある人は、是非、読んでほしい良書。

3 読みでがあった。 ( 2005-05-25 )
「信じ過ぎる」って恐ろしいですね。
この本は、ひとつひとつの事例にていねいに向き合ってると思います。
文字は最近の図書にしては若干小さめですが、上下二段に分かれているので読みやすいです。読みでがありました。

4 すべての宗教は妄想なのか? ( 2005-05-07 )
日本人である故にか、個人的なものなのか、これほどまでに世界中でテロや紛争の原因にもなっているにもかかわらず、私は宗教の持つ力を過小評価していたように思う。自分が無神論者だから、預言者の言葉や創世の物語があまりにいかがわしく、科学的な現実と折り合いがつかないのに、これほど多くの人々がその物語を信じているということがありえなく思えていたのだ。

厳しい人生に意味を与えるための心の支えとして人々が宗教を必要とし、特に世界のあり方を科学的に理解できなかった時代に宗教を求めてきたことは理解できる。そして、モルモン教徒達にも言えることであるが、宗教によって人は道徳的な行動を取ろうとし、自分の人生を意義あるものとして生きることも可能になり、神の下にいると思えばこそ立派な人間になろうと思うのだ。できれば、宗教なしにそれができれば良いのだが、難しいのだろう。何であれ、絶対的なものに身を委ねることは生きることを楽にしてくれるのだ。

この本では、一般的にモルモン教として知られる宗派から分かれより本質的な教義に迫った分派である原理主義教会から、さらに狂信的な教義の追求に走った破門された信者ラファティ兄弟が神の声に従って犯した殺人事件を核に、モルモン教の創設者ジョゼフ・スミスから始まるモルモン教の歴史と未だに一夫多妻制を実践している原理主義者たちの問題を丁寧に描いている(アメリカでは五百万人以上で実に人口の2.8%を占めるモルモン教信者であるが、私にとっては知らないことばかりであった)。

初期のモルモン教はジョゼフ・スミスという1人の人間のカリスマ的魅力に裏打ちされたものであり、一夫多妻制という重大な教義を捨ててシステマティックでビジネス的になった現在のモルモン教とは違うものだという。だから、熱心に信仰を追い求めれば追い求めるほど過激で排他的な原理主義的なものになっていくのだ。つまり、原理主義者は他の信者以上にその原理(教え)に忠実で熱心な信者なのだ。神の声に従ったから精神を病んでいるということになるのなら、すべての信者はそうではないのか?何が、ある宗教は合法である宗教は違法であると決定するのか?社会が積極的に信仰を激励する一方で、他方では過激な信仰者に有罪判決を下すことがどうしてできるのだろうか?という問いがこの本では追求される。信仰の本質とは何だろうか?という問いである。それは、我々日本人にとってもオウム真理教の犯した数々の事件を通してもっと深く見つめなければならない問題ではないだろうか?

Home | Top

エリア別(日本語ガイドブック)

エリア別(英語ガイドブック)

海外格安航空券

Visa Guide | カオサンロード | 紀行文・旅行記 | 旅行誌