時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)


時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)

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時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)

時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)
宮脇 俊三
河出書房新社
発売日: 1980-06
価格: ¥ 662 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

4 マニアックだけどユーモラス ( 2007-12-23 )
この人,ほんとに鉄道が好きなんですね。
時刻表を愛読しているらしいですが・・・あれって愛読するものだったんだ???
時刻表をにらみつつ,あれこれ計画を立て,ひたすら国鉄を乗りつぶし,
その様子を嬉しそうに語るというマニアックな内容。
国鉄全線制覇なんて,
興味がない人からは「あんた何やってんの?」と言われかねない狂気の沙汰であることを
よくよく自覚しており,自らこの本を「阿呆らしい内容」と言ってのけてます。
挿入されている路線図も宮脇氏が自分で書いたそうで。
あとがきに「線路が震えているのはそのためである」と,しゃらっと書いてあるので
改めて見てみると,確かに手書きの線路がふるふると揺れています。
徹底して鉄ちゃんですが,随所にユーモラスな旅行記が散りばめられていて,
ものすごく味わいがあります。
吹き出す場面もしばしば。
泊まるところがみつからず,やむなく「お二人様専用旅館」に泊まり,
二つある浴衣のひとつを着て寝たが,朝起きてみたら自分が着ているのはピンク。
未使用のまま床に落ちているのが紺であった,なんて調子で話が進んでいきます。
相当の熱意とエネルギーを要する国鉄制覇をこんなふうに飄々と語る人柄が
この本を味わい深く魅力的にしているのでしょうね。
しかし,私個人としては,ちょっと電車のダイヤグラムや乗車計画の説明が
ひとつひとつマニアックすぎたので★4つになっちゃいます。
なんだか宮脇さんに申し訳ない気もしますが,そこは人それぞれってことでごめんなさい。


5 宮脇氏の真髄を濃厚に凝縮した一作 ( 2004-11-13 )
鉄道紀行作家という一ジャンルを確立した宮脇氏のデビュー作であり、その後の一連の作品と比べても、時刻表、鉄道ダイヤ、駅名などに対する思い入れは最も濃く現れている。

複雑な乗り継ぎプランを実行し、列車運用の舞台裏を時刻表から読み解き、普通の人には何気なく思える駅名標に深い感銘を覚える。限られた日程での国鉄全線完乗の計画を実行するため、宿探しに苦労してラブホテルに泊まり、タクシーで列車を追いかける姿は微苦笑を誘う。

氏の後年の作品には、マニアックな記述は少なくなって本書と比べるとソフトになっており、鉄道ファンでない者にとっては読みやすいのかもしれないが、時刻表への熱意とこだわりの強さに関しては、本書はまさに著者の真骨頂が濃縮された一作であるといえる。

4 斜陽の文化への挽歌 ( 2003-05-11 )
ã"のè'-作が書かれた1970å¹'代後半、国鉄は組合によるスト権ストが失æ•-に終わったã"とが如実に示ã-たように基幹交通の座からæ»'り落ちているã"とが明白となり、ç'„10å¹'後の分割æ°'å-¶åŒ-に至るæ-œé™½ã®ä¸€æ­©ã‚'歩み始める。そうã-た路線の中でも特に利ç"¨ã®å°'なかった(主とã-て)僻地のローカル線(そのほとã‚"どは現在廃止されている)ã‚'、多忙な仕事の合é-"ã‚'縫ってå...¨ç·šã«ä¹-車するという作è€...の試みは、本来時刻表ã‚'駆使ã-たゲーム的なものだが(むろã‚"鉄é"好きにはそうã-た部分の描写に惹かれるã"とも事実だが)、ローカル線のひなびたå...‰æ™¯ãƒ»åˆ-車と、目的地のローカル線にたどり着くまでの飛行機やæ-°å¹¹ç·šã¨ã„ったハイテクノロジーなä¹-り物との落差が強調されるã"とによって、読è€...に「もののあわれ」ã‚'感じさせる。ã"うã!-た舞台設定はè'-è€...が意図するã-ないにé-¢ã‚ã‚‰ãšã€å·ç«¯åº·æˆã‚„保ç"°ä¸Žé‡éƒŽçš„なæ°-分ã‚'引き継いでいるといえよう(å½"時の国鉄のCMの主題歌「いいæ-¥æ-...立ち」ã‚'歌っていた山口百恵が川端原作映ç"»ã®ä¸»æ¼"ã‚'複数勤めていたã"とも、å½"時のã"うã-たæ°-分の醸成に符合ã-ている)。最終章でé-‹é€šã-たばかりのæ-°ç·šã§ç¥ã„の人の波に巻き込まれて、è'-è€...が正ç›'にとまどいの心æƒ...ã‚'述べているã"とからも、ã"の点は裏付ã'られる。
もっとも、そうã-たæƒ...感に過度に流されずに淡ã€...とã-た語り口ã‚'保つ筆調は、今æ-¥ã«ãŠã„ても再読に耐えうるエッセーとã-ての価値ã‚'失っていない。

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