サイード自身が語るサイード


サイード自身が語るサイード

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サイード自身が語るサイード

サイード自身が語るサイード
エドワード・W. サイード
紀伊國屋書店
発売日: 2006-12
価格: ¥ 1,575 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

5 サイードの特異な境地を知るための入門書 ( 2007-03-29 )
本書は簡潔にまとめられたサイード入門書である。インタビュー集なので大変読みやすい。サイードは、パレスチナ問題を中心として大活躍した知識人だが、彼の思想はしばしば誤解された。だが、この本を読めば、植民地出身のサイードのきわめて複雑なスタンスを正確に理解する手助けになるだろう。

さて、サイードは「オリエンタリズム」という概念によって一躍有名になった英文学者であり、帝国主義や植民地主義の文化に対して批判的であることはよく知られていた。だが、世間が誤解するのとは異なって、サイードは単純な反帝国主義者ではなかった。そのことを、我々は繰り返し本書で再確認することが出来るのだ。

たとえば、キプリングというインド生まれのイギリス人で、帝国主義的思想を支持した小説家がいる。ところがサイードは、帝国主義の辛辣な批判者であるのにもかかわらず、信じられないくらいにキプリングを絶賛しているのだ。「彼[キプリング]は、いろいろな種類の住民たちを信じられないくらい細かく描き分けられる。また彼は若者と老人とを描写することにかけて、すばらしい才能を発揮している」(本書の87頁)

サイードの特異な境地を理解するためにも、本書を一読することを強く勧めたい。

5 真の教養人サイードが語る人生と藝術、そしてパレスチナ ( 2007-02-08 )
「イスラエルは確固たる存在となった。わたしたちがその存在を与えたからね。また国家として認知され、支配権、平和に暮らす権利、非暴力といったことも獲得した。そして彼らはその見返りに、わたしたちになにもしてくれないのだ。PLOをパレスチナ人の代表と認めること以外には、ね。これは合意の基盤としてじゅうぶんなものではない。わたしたちは、あまたの解放運動のなかでも、占領軍と合意した史上初の解放運動なのだ。こんなばかげたことをした解放運動は、歴史上かつてなかった。」(本書116ページより)
 サイードが、1994年6月に、タリク・アリのインタビューに答えて語った自身の歩みと信条についての本である。この中で、サイードは、自身の生い立ち、家族、少年時代を過ごしたカイロの思ひ出、イギリスとアメリカで過ごした青春時代の事、音楽について、自身とPLOの関はり、オスロ協定への批判、文学について、ニューヨークでの自分の生活についてと、極めて多岐に渡る事柄を語って居る。どの箇所も、読む者に知的興奮を与えずに居ない。中でも、私は、サイードが語った、サイードとアラファトの出会ひと決別に関する部分を興味深く読んだ。−−パレスチナの悲劇は、アラファトの様な指導的立場に在る人間が、サイードの様な人士の言葉を理解出来無かった点に在るのかも知れないと、思った。−−教養と言ふ言葉の本当の意味を知らされる本である。本書が、多くの若い人々に読まれる事を願ふ。

(西岡昌紀・内科医)

5 対話の一つ一つが素晴らしい・生きています! ( 2006-12-04 )
 サイードとの対話をそのまま収録したもの。エドワードサイードの考え方、深い研究をするにいたった経緯など良く伝わってきます。サイードとはどんな人か、またそれをとりかもむ環境などについても注釈を設けて深く説明されています。

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