アジアもののけ島めぐり―妖怪と暮らす人々を訪ねて (光文社文庫)
アジアもののけ島めぐり―妖怪と暮らす人々を訪ねて (光文社文庫)
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カスタマレビュー
つかみどころがない ( 2005-03-08 )
1995年に同文書院から出た『アジアもののけ諸島』(1997年に『アジアもののけ島めぐり』に改題・再版)の文庫化。
バリ、ランカウイ(マレーシア)、沖縄、ボルネオの4箇所をめぐり、現在も生き延びる妖怪について語った本。これらの島々では、いまだに妖怪の存在が信じられている。住民にとって妖怪は、いまだに森のなかに潜むもの、うっかりすると呪いをかけられてしまう恐ろしいものなのである。著者は土地の人々へのインタビューをしたりすることで、その様子を描き出してみせる。
ただ、食い足りない印象が残るのは確か。結局、妖怪の姿が明らかにされることはないし、伝承や儀式の紹介も充分であるとは思えない。なにより、著者の独自の視点というものが見えてこない。なんとも、はっきりしない本なのである。
タイトルにつられてつい買ってしまいそうになるが、それほどの本ではない。
