澁澤龍彦 幻想美術館
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カスタマレビュー
澁澤龍彦を丸ごと理解する! ( 2007-05-10 )
澁澤龍彦の生涯をまるごと理解するための名著! 澁澤の美術に対するひらかれた目が「もうひとつの美術史」を提示してくれる。
もちろん美術的側面からだけではない、編年体をとった構成によって、澁澤龍彦のものの見方、生き方、時代によって変わっていったスタイルまでもが著者である巖谷國士の詳しい解説によって明らかになってゆく。
幼年期から晩年、没後にいたるまで、澁澤龍彦を取り巻くあらゆる美術作品で組み立てられた本書は目にもあざやかでじつに贅沢。美術館では出会えない珍しい作品も満載で、資料としても貴重である。
巻末の「名鑑」も260人の古今東西の美術家、作家、澁澤龍彦を取り巻く多くの人々を詳しく解説していて面白い。
包括的な澁澤龍彦像! ( 2007-05-05 )
この本は、澁澤龍彦の没後20年を記念して企画された展覧会カタログ。
サングラス、密室、耽美、反体制など、いわゆる黒い「澁澤」とはまったく異なった
イメージを、この作家の友人だった巌谷國士が提示している。
観念から事物へ、密室から外の自然へと開かれていく
澁澤の精神の変遷を包括的に描き出しているさまは、感動的ですらある。
図版も内容もすばらしく充実しているのに、2571円という安さ。人に勧めたい本だ。
