怪しいアジアの怪しい人々―怒濤のアジアに沈んだヤツら (ワニ..
怪しいアジアの怪しい人々―怒濤のアジアに沈んだヤツら (ワニ文庫)
この商品を買った人はこんな商品も買っています
怪しいアジアの歩き方―怒号と波乱の人間不信紀行 (ワニ文庫)
怪しいアジアの暮らし方―混沌の暗黒地帯に潜入した! (ワニ文庫)
怪しいアジアの怪しいニュース (ワニ文庫)
裏アジア紀行 (幻冬舎アウトロー文庫)
怪しいアジアの暗黒食生活 (ワニ文庫)
カスタマレビュー
アジアに溺れる ( 2008-05-30 )
クーロン黒沢氏の『怪しいアジア』シリーズの一冊。順番に読む必要はない。
相変わらずの調子である。アジアを旅する日本人の裏側を見せてくれる。取り上げられているのは、ちょっとネジの外れた日本人ばかり。
ベトナム人少女にのめりこんでしまった青年の顛末、カンボジアでウナギ屋を開いたものの行方不明になってしまった人、北朝鮮観光を斡旋する謎の大学生などなど。いずれも期待通りの活躍を見せてくれる。
こういう、怪しくて悲惨でグロテスクな話が好きな人にはたまらない一冊だろう。きっちり楽しませてくれた。
気の弱い人は読まない方がいいかも知れない。
極上のジャンクフード ( 2007-01-19 )
最近勝ち組だのセレブだの、一部の高学歴美貌金持ちだけが存在を許されている気がしてならない。彼らが羨ましいのは事実だが、そんな価値観を押し付けないでくれよ、と思うのも事実。
本書は東南アジア(特にカンボジア)を舞台としたエピソード集だが、フォーシーズンだのマンダリンオリエンタルだのお洒落な観光名所は一切登場せず(なにせ、「アンコールワットはなくならないが置屋(売春宿のことね)はなくなるかもしれないから置屋を優先する」という価値観がまかり通っている異界なのだ)、少女買春と麻薬と違法行為だけが延々と述べられる。登場人物は勝ち組より刑務所の方が近い変態のオンパレードだが、社会の潮流を一切試みない潔さに爽快さを感じるのは私だけだろうか?第一、東南アジアなんて売春とドラッグをやりに行くようなものなのに、楽しい卒業旅行づらしをするのは偽善だろう?
また、シュールなユーモアに溢れる著者も良い。彼の著作は面白く、私は結構持っている。
最高です。黒澤氏万歳 ( 2006-04-21 )
ふだんわたしたちが見ることもできないアジアの片隅に生きる人々の電波っぷりを、ここまで生き生きと書くのは、ひとえに黒沢氏のウィットに飛んだ筆力のなせる業でしょう。目の付け所(ネタ)も、いいところをついてきます。
最初の章の「彼女を探してTVCMを流した男」も、お見事!日本だったら2秒でストーカー扱いされそうな電波行動を、アジアの地で奈何なく発揮。実際に現地の人たちをまきこみつつ彼女を追う彼の姿には、男らしいたくましささえ感じます。それをうまくネタにするほうもすごい。おすすめの本です。
今となっては貴重な観察記 ( 2006-02-05 )
東南アジアの経済成長による経済格差の縮小、諸外国からの圧力による政府の取り締まりにより、今では東南アジアで沈没したわが同胞の怪しい人々を見る機会は激減してきている。
もしかしたら10年もすればこんな傍から見る分にはすこぶる楽しめる人々は絶滅してしまうかもしれない。
だからこそ今より自由だった時の同胞の活躍ぶりをみていると面白くて仕方がない。
そんな時代だからこそ輝いた?怪しい人々を著者が十分すぎるユーモアに包んで紹介してくれるこの本は、そんな時代もう二度とこないだろうし、とても貴重な観察記だと思う。
まだ今ならアジアに行けばその手の人にまだ会えますよ。
紙一重の境界を挟んだ奇人たちの世界 ( 2005-09-01 )
題名がいかにも怪しい。
そして本を開くと怪しい写真の数々。
そして目次も怪しい。
バックパッカーも多少は市民権を得た今日この頃では東南アジア各地を放浪した人も多いであろう。そしてこの本に出てくるような人(もしくはその本人)に出会ったこともあるのではないでしょうか。
日本では存在し得ないような奇人変人。
それが受け入れられてしまう不思議な世界。
それがこの書で描かれている世界です。
日本人は日本という社会の中でこそ生きていける。そして日本社会から抜け出した(はみ出した)人々は日本の常識とはかけ離れた離れ業の怒濤の日々を送っているともいえるのではないでしょうか。そしてそれらの人々の紙一重の存在である著者はいつか自分もそちら側に言ってしまう危機感と親近感を持ちながら彼らの姿を描いています。
また、日本にいた時は意外と正常だった人が多いことも誰しもそんな愛すべき奇人になる可能性があるという不安感をいただかせます。
あまり関わり合いになりたくはないが、遠目に観察したい人々ばかりです。
この本自体が少し古いのでそんな愛すべき人々の居住・徘徊するエリアは多少変化しています。それでもプノンペンを代表とする東南アジアの各地で彼らを見ることができるでしょう。
