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勇気の架け橋―グァテマラ内戦とマヤ先住民族・ゲリラの戦いの記録
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カスタマレビュー
勇気の架け橋 ( 2000-11-20 )
戦時下のように、報道管制が敷かれていたのかと思うほど、私達は、グァテマラの状況について何も知らされていなかったのだと愕然とします。グァテマラに関しては新聞報道の中に何の真実も書かれてはいなかったのです。たとえどんなに丹念に新聞を読む人であっても、中米の国で何が起こっているのか、現住の人々は、どんな状況の中で何を求め立ち上がったのか、何も知る手がかりはないのです。
これは非常に衝撃的な本です。人間らしく生きたいという最低限の望みのために、政府に対して立ちあがらざるを得なかった人々の証言集です。弾圧の中で、自らの、そして子供達の普通の生活を求めて戦うゲリラ達の勇気。グァテマラの本当の状況を知るために、自ら危険の中に飛び込んでこの証言集をまとめあげた!アメリカ人の女性弁護士、ジェニファー・ハーバリーの勇気。この本は、その題名の如く、まことに勇気の架け橋であります。
しかしそれにしても、グァテマラの状況に驚愕すると共に、この情報の行き交う二十世紀末の時代に、私達が、このグァテマラで行われていたことを何も知らずにいたことにも、私は驚愕するのです。アムネスティ・インターナショナルの年次報告等、ほんの数種類の文書には、グァテマラにおける人権侵害の状況が記されていたということですが、一般の人々の目に一番影響を与えるメディアである新聞やテレビからは、残念ながら、何も知ることは出来なかったのです。
